2007年06月27日
蝉しぐれ
幕末時代の山形県庄内地方にある海坂藩を舞台に、政変に巻きこまれて父を失い、家禄を没収された少年牧文四郎の成長を描く。
小説の冒頭で文四郎は15歳。
市中の剣術、道場と学塾に通い、ひとつ年上の小和田逸平や同い年の島崎与之助と仲がよく、
また隣家の娘ふくに不思議と心を引かれ、すこしずつ大人になりつつある年頃である。
やがて、学問に優れた与之助が修行のために江戸へ旅立ち、文四郎と逸平は空鈍流の稽古に熱をあげるようになる。ことに文四郎は道場でも期待の俊才だった。
平凡な日々がおだやかに過ぎてゆくなかで、お世継ぎをめぐって突如として藩内を二分する政争がおこり、
文四郎の養父助左衛門(じつの叔父)がこれに巻きこまれて切腹を余儀なくされる。
助左衛門は普請組につとめる寡黙な人物だが、常に百姓の生活を気にかける父の姿を文四郎はひそかに尊敬していた。最後の面会の日、文四郎は逸平にこう言って涙する。
「親父のことを尊敬しているといいたかった。だがいえなかった……」。
当主の切腹、家禄没収というきびしい運命のなかで、文四郎はひたすらそれに耐え、鬱屈を晴らそうとするかのように剣術修行にあけくれる。
その間に逸平は当主として城に勤めはじめ、おふくは江戸藩邸に奉公するために国許を去る。
最後の別れにおとずれたおふくにかけちがって会えなかったことを文四郎は悔やむ。
一方でその剣は長足の進歩を示し、奉納試合で難敵をやぶり、師から秘伝「村雨」をさずけられ、
秘剣の授受をめぐって藩内に隠然たる勢力を持つ加治織部の面識を得る。
加治は先年の政争の詳細を文四郎に伝え、彼をはげます。
やがて牧家に対する処分はやや減ぜられ、文四郎は当主として郷方に勤務するようになる。
蝉しぐれ. (2007, 5月 17). Wikipedia
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投稿日時: 2007年06月27日 12:06 | パーマリンク |TOPページへ ▲画面上へ
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